『ナイチンゲール著作集 第2巻』(全3巻)
F.ナイチンゲール 著
湯槇ます 監修
薄井坦子・小玉香津子・田村真・金子道子・鳥海美恵子・小南吉彦 編訳
人類の歴史に不朽の業績を残しながら、この百年間、とかく曲解されることのみ多かったフロレンス・ナイチンゲールの、その生涯と思想とを知る手がかりとして、
代表的な著作を集めて翻訳出版されたのが、本著作集である。
本著作集は、現在では、ほとんど入手不可能といわれる、約150編の彼女の全著作の中から 30編を選んで編訳上梓したものであり、ここにはじめて思想家としてのナイチンゲールの 「生命哲学」 と 「看護の思想」 が明らかにされた。
( 「日本翻訳文化賞」・「日本翻訳出版文化賞」 受賞 )
■ 【第2巻】 第1版/1974年/392頁/A5判・上製本・ケース入
■ 定価 3,400円 (税別) ■ ISBN 978-4-87474-014-9
目次
■救貧院病院における看護 (1867年)
■救貧院病院における貧しい病人のために看護婦を供給し、訓練し、組織する問題についての提言
1. 現時点における訓練看護婦の供給源
2. 訓練看護婦の供給を促進させる方法
3. 病院管理と効果的な看護との関係
4. 効率のよい看護に必要な病院の構造上の配置
■要 約
付録1. 見習生として入学を志願する者が記入する書面形式
付録2. ナイチンゲール基金による病院看護婦訓練に関する規則
付録2.a 契約
付録3. 「ナイチンゲール基金」による見習生の職務
付録4. 「ナイチンゲール基金」による見習生の時間表
付録5. 総評
付録Ⅰ.就業期間中の看護婦の個人的特性および習得技能についての月ごとの記述
■貧しい病人のための看護 (1876年)
■病んで貧しい人々のための訓練された看護
―1876年4月14日号「タイムズ」紙より転載した小冊子
■地域看護婦はいかにあるべきか
地域看護婦は何をなすべきか
■病院と患者 (1880年)
■看護婦の訓練と病人の看護 (1882年)
看護婦の訓練と病人の看護
―医学博士リチャード・クウェイン准男爵の編集による「内科学辞典」から転載した二つの論文
■看護婦の訓練
1. 看護婦にとってよい訓練のための学校の要件
2. すべての見習生のための課程
3. 訓練することを訓練する
4. 定期的試験、学習の進み具合や試験の定期的記録
5. 訓練のための学校の職員
■訓練についての一般的考察
病人の看護
1. 換気 ―暖気と冷気
2. 病室または病棟の健康
3. からだの清潔・手指の衛生など
4. 食べ物と飲み物(食餌)
5. 回復を促すための手だて
6. 患者の観察
■その他のなすべきこと
夜勤看護
休暇
看護婦はどうあるべきか
■病人の看護と健康を守る看護 (1893年)
病人の看護と健康を守る看護
―高名な女性たちによって書かれた慈善事業に関する
会議論文集叢書のうちの「女性の使命」から転載された論文
■補 遺
地域看護
地域看護婦の養成
保健指導員に対する講義要旨
健康講義の要旨
■町や村での健康教育 (1894年)
町や村での健康教育 ―農村の衛生
1. 現在の公衆衛生の機構はどうなっているか
2. 農村衛生の現状
3. それに関して婦人たちは何をなすべきか
4. 家庭の健康をめぐる訓練教育および活動の企画についてのいくつかの草案
5. 女性指導者と田舎家の母親たちとの間の個人的な知り合い関係および
■友好関係とはどのようなことをさすか
■結 語
■病院覚え書 (1863年)
病院覚え書 ―第三版(増補改訂新版)
1. 病院の衛生状態
2. 現在の病院設計および病院構造の欠陥
3. 病院構造の原則
4. 改善された病院設計
5. 回復期患者のための病院
6. 子供の病院
7. 病院統計
付録 病院看護のさまざまな組織について
■解 題
付録 ナイチンゲール関係年表