『 なんごう つぐまさが説く 看護学科・心理学科学生への“夢”講義(6)』―看護と武道の認識論

南郷継正 著

本書には、自分のことはもとより、自分のこと(問題)より他人のこと(問題)により深く関わっていくことを専門に人生を切り開いていくはずの、看護学科・心理学科の学生たち(さらに武道への道を志す若者)に的を絞り、青春時代の人生問題・社会問題を解決して生きていけるような能力(頭脳活動=アタマとココロのはたらき)が育つことを願って、頭脳活動を中心とした人間とはなにかを50年以上にわたって研究してきた著者が、認識論の立場から夢の活動についてはもちろんのこと、頭の働きをより見事にする学び方について体系的に説いてある。

本シリーズは、季刊 『綜合看護』 に連載中のものを単行本としていくものである。

■現代社白鳳選書 42
【第6巻】  第1版/2015年/232頁/定価 1,600円 (税別)
四六判/ISBN 978-4-87474-170-2

目次

まえがき ―読者のみなさんへの挨拶

【 第1編 】 人間の成長過程をふまえて解明した上達の構造

第1章 人間としての実体かつ精神の成長過程の構造論

第1節  運動選手の故障や敗退の要因とは
第2節  「人間とは何か」 の原点を知らない指導者
第3節  女性としての身体の発展過程をふまえた上達法とは
第4節  卓球を例に、女性選手の体力の構造を説く
第5節  健康体としての整体法と治療としての整体法の必要性
第6節  武道の達人への修練の過程的構造とは

第2章 人間体の正常発達のための練習過程とは

第1節  日本の文化としての精神の復興を願って
第2節  『学城』 は日本文化の学的精神の向上を目指すものである
第3節  指導者は時代の流れを読み、人生を深めるための学びが必要である
第4節  人間の正常発達のために、赤ちゃん時代へと成長していく練習過程の必須性
第5節  まともな人間体として成長するための仰向けの意義
第6節  サルの四つ足から四つ手への過程を辿る必要性
第7節  仰向け→寝返り→這い這いにおける手足の運動の過程的構造

【 第2編 】 弁証法を学問的に深化させる過程を説く

第1章 私の辿った学問への道を後から来る人に

第1節  私の学問への道の志 (野望) への目覚め
第2節  弁証法と武道空手を相互規定的に学び深める
第3節  学問を志す人たちに ―世界観レベルでの志を抱くために
第4節  新世紀への提言 ― 『学城』 発刊にこめた私の願い
第5節  脳の問題が全く説けない現代の脳研究

第2章 恩師の文言の中身を私はどう捉え実践してきたか

第1節  二人の恩師への学びを通して果たされた、弁証法と武道空手の解明の深化
第2節  恩師滝村隆一に学んだものとは ―すべてを二重化して捉える頭脳の働き
第3節  思想家吉本隆明への評価に欠けたるもの
第4節  恩師三浦つとむ・滝村隆一、そして吉本隆明との出会い
第5節  吉本隆明が示唆したヘーゲルの学問について

【 第3編 】 頭脳を弁証法的に活動させるための学び方とは

第1章 生命の歴史をふまえて上達の方法を考えるとは

第1節  サルとは何か、ヒト (人類) とは何かの一般論不在のスポーツ界・武道界
第2節  上達のための 「歩く」 という中身を考えることの大事性
第3節  一般論から考えられるようになるには、哲学の歴史を尋ねる必要がある
第4節  生命の歴史をふまえて人間体の 「立つ」 を実践するとは
第5節  自らの修練の事実を弁証法的に考える ―ある達人志望者の修練日誌

第2章 弁証法の基本形態の学び方を説く

第1節  『武道居合學 〔綱要〕 』 発刊に寄せて
第2節  『武道居合學 〔綱要〕 』 で説かれた史上初の内容とは
第3節  弁証法の学びとは ―弁証法のドアを閉めるということの意味
第4節  正規分布を弁証法的に理解することの重要性
第5節  人間の原点と原理を学んでいくことの大事性

第3章 頭脳活動の実力向上を把持するためには

第1節  絶えざる頭脳の向上のために、時期を得ての区切りをつけることの大事性
第2節  学的論文を書き続けていくことの困難さ
第3節  「三年にして一作品」 という構造が分かるには
第4節  頭脳の変革を促す執筆活動とは
第5節  上達の構造を武道空手の修練で説く
第6節  皮膚と筋肉の上達に一年を要する理由
第7節  本物の琉球空手とは
第8節  手と足の実力は労働形態のあり方で決まる

【 第4編 】 学問的世界・理論的世界を志す人へ

第1章 論文体の修行を通して培った哲学上の実力とは

第1節  私の論文 (体系的論理の展開) 力向上の理由 ―その1
第2節  私の論文 (体系的論理の展開) 力向上の理由 ―その2
第3節  エンゲルスの説く唯物論は初心者レベル向きである
第4節  哲学上の実力とは何か

第2章 弁証法が二重構造的に深まっていった過程を説く

第1節  恩師滝村隆一の著作への学びの実態とは
第2節  すべての出来事を二重性として捉え返すとは
第3節  滝村隆一の示唆を受けて創出した私の 「世界歴史」 の概念とは
第4節  エンゲルスの哲学上の実力、及び彼の説く 「概念」 とは

第3章 学問力を向上させ続けてきた私の道程とは

第1節  私の学問力発展の契機とは
第2節  学的研究会の発足と指導者としての歩み
第3節  指導を通しての構造論の発展 ― 『武道の理論』 から 『武道の復権』 へ
第4節  極意論、上達・指導の理論化 ― 『武道への道』 から 『武道修行の道』 へ
第5節  実戦隊・飛翔隊との修練を通してのさらなる実体的・学的発展
第6節  女性武道家の育成と 「“夢”講義」 の深化