『Module方式による看護方法実習書 (第3版)』

薄井坦子 監修 薄井坦子・嘉手苅英子・山本利江・山岸仁美 水口陽子・新田なつ子・和住淑子・栗原保子 著 本書は、学生が看護の基本技術(わざ)を系統的に修得できるよう、考案・開発された 「実習書」 である。 各 Module(モジュール) の構成は、はじめに 「学習をたすけるための事例」 と 「問題意識」 があげられ、それらにつづいて技術習得の実際が 具体的に展開される。 したがって学生は、 現実の看護実践場面の イメージ を描きながら(シミュレーション)技術を身につけることができる。 また本書は、Module の流れに沿って、単一技術から複合技術へと、既得の技術を積み重ねながら 学習をすすめることができるよう工夫されており、確かな基礎看護技術を身につけるのに 最適なテキストである といえるだろう。 ■ 2004年/特製バインダー方式/276頁 ■ 定価 3,200円 (税別) ■ ISBN 978-4-87474-112-2

目次

【Module1】 「看護方法」への導入 1-1 看護実践の特徴と看護者の能力 1-2 「看護方法」の学習内容:看護技術を習得すること 1-3 「看護方法」の学習方法 【Module2】 看護過程の成立と共通基本技術 2-1 人間はどのようなとき他人の援助を必要とするか 2-2 共通基本技術 A.健康にとっての共通基本技術の意味 B.看護の視点 C.必要な知識 D.必要な技術 観察技術(身体計測・意識の観察・脈拍測定・血圧測定・ 呼吸測定・体温測定・尿検査・血液検査・月経)/ コミュニケーション技術・記録・報告の技術/ 安全を守る技術/安楽をはかり効率を高める技術 E.Module2の実習 【Module3】 よい生活環境をととのえる A.健康にとって生活環境とは何か B.看護の視点 C.必要な知識 D.必要な技術 ベッド・メイキング/病床環境をととのえる E.Module3の実習 【Module4】 感染を予防する A.健康にとって感染を予防するとは何か B.看護の視点 C.必要な知識 D.必要な技術 無菌操作/消毒・滅菌/手洗い/ 滅菌手袋の装着/ガウンテクニック E.Module4の実習 【Module5】 運動―休息のバランスをととのえる 5-1 健康にとって運動―休息とは何か 5-2 運動に関する知識と技術 A.健康にとって運動とは何か B.看護の視点 C.必要な知識 D.必要な技術 5-3 休息に関する知識と技術 A.健康にとって休息とは何か B.看護の視点 C.必要な知識 D.必要な技術 5-4 運動―休息のバランスをととのえるために必要な技術 良肢位/移動/体位変換/抑制/ 歩行介助/自律訓練法/体操/指圧 E.Module5の実習 【Module6】 清潔への援助 A.健康にとって清潔とは何か B.看護の視点 C.必要な知識 D.必要な技術 シーツ交換/寝衣交換/清拭(石けん使用)/足浴・手浴/ 口腔内清潔法/ひげそり(剃毛)/洗髪/整髪/陰部清浄 E.Module6の実習 【Module7】 食と排泄のバランスをととのえる 7-1 食に関する知識と技術 A.健康にとって食とは何か B.看護の視点 C.必要な知識 D.必要な技術 食事介助/経管栄養法 7-2 排泄に関する知識と技術 A.健康にとって排泄とは何か B.看護の視点 C.必要な知識 D.必要な技術 自然な排便を促すためのケア/便・尿器の与え方/ 浣腸/導尿/留置カテーテル法 E.Module7の実習 【Module8】 診断・治療過程と看護 A.看護にとって診断・治療とは何か B.看護の視点 C.必要な知識 D.必要な技術 診察介助/検査の介助/検査物の採取/採血/ 皮内注射/経口与薬法/皮下・筋肉内注射/点滴静脈内注射の介助/ 輸血の介助/塗布・塗擦/点眼/直腸内与薬法(坐薬)/ 洗浄の介助/穿刺の介助/包帯法 E.Module8の実習 【Module9】 生命のおびやかしへの看護 9-1 健康にとって「呼吸」「循環」「体温」とは何か 9-2 呼吸に関する知識と技術 A.健康にとって呼吸とは何か B.看護の視点 C.必要な知識 D.必要な技術 9-3 循環に関する知識と技術 A.健康にとって循環とは何か B.看護の視点 C.必要な知識 D.必要な技術 9-4 体温に関する知識と技術 A.健康にとって体温とは何か B.看護の視点 C.必要な知識 D.必要な技術 9-5 死が避けられない患者への看護 ターミナルケア 9-6 生命のおびやかしへの看護に必要な技術 呼吸を楽にする体位/深呼吸のさせ方/痰の喀出のさせ方/ 薬液噴霧/吸引/酸素吸入/罨法/死後の処置 E.Module9の実習 【Module10】 看護過程展開の技術 1.対象特性を押さえ看護の方向性を明らかにする 2.全体像をつくりかえ、看護計画を修正する 3.方法論の定式 4.看護過程の展開とその評価 5.演習 <参考資料> 1.看護基礎教育における教育目標と学習プログラム 2.基礎実習記録様式例(①~④) 3.看護過程展開モデル ■実習評価(提出用レポート紙)