看護学翻訳論文集 <2> 『患者の理解』
D.グレッグ 他著 外口玉子 編
稲田八重子・上岡澄子・外口玉子・渡辺忠雄・伊藤ひろ子・今村美智恵
田村真・舛田睦雄・高見安規子・羽山由美子・松沢博子・村田要子 訳
本書に収められている論文は、いずれも「看護婦-患者の相互関係のなかで、看護婦の患者理解はどのように成り立つのか」ということをテーマにしたものである。
アメリカの多くの看護関係誌より、「人間と対するプロフェッショナルとしての看護」を追求した16篇を厳選、訳出した。
それぞれの論文の中で展開されている問題のとりあげ方やアプローチの仕方について丹念に比較検討することによって、実践の場で、より総合的な患者へのアプローチをめざしている者や、より研究的にとりくもうとしている者に、十分な示唆を与えてくれるであろう。
■ 増補改訂第3版/1981年/A5判/256頁
■ 定価 1,600円 (税別) ■ ISBN 978-4-87474-003-3
目次
1. 疾病の諸段階
―社会心理的アプローチ (ハリー・W・マーチン/アーサー・J・プランジ)
2. 患者理解のために (ハリー・W・マーチン/アーサー・J・プランジ)
3. 患者行動の手がかり (ベティ・J・トーマス)
4. 病者は自分の世界をいかにみているか (ヘンリー・D・リーデラー)
5. 患者にとって入院はどんな意味があるか (ヴァージニア・L・ラーセン)
6. 子供が入院した時両親はどのように反応するか (カレン・H・フライバーグ)
7. 患者の世界の中での看護者 (アドリアン・L・ヴァン・カーム)
8. 患者は何を言っているか (ルース・G・エルダー)
9. 患者が看護について言っていること (フェイ・G・アブデラ/ユージン・レヴィン)
10. 患者とのコミュニケーション (メアリー・C・ダイ)
11. 「ことば」を用いない会話 (ジェラルディン・ボール)
12. 患者を安心させるもの (ドロシー・グレッグ)
13. 患者にとって受容とは何か (メアリー・G・コノリー)
14. 「信頼すること」への学び
―そのための患者援助 (ジョイ・P・スタストニー)
15. 思春期にある人々
―問題視ばかりせず人間としてみること (アン・ロー)
16. 看護婦―患者の人間関係 (M・オードリー・カチェルスキー)