『 学城 』―学問への道 第9号

日本弁証法論理学研究会 編集 吉本隆明氏 (思想)、三浦つとむ氏 (弁証法)、滝村隆一氏 (国家論) などの第一級の論者を擁して二十世紀後半に華と咲きほこった『試行』誌が姿を消して久しい。 そこで私たちは 二十一世紀を迎えたのを機に、新たな学問の登龍門となる学問誌を発刊する。 題して 『 学城 』 である。 第1号は、学問形成のための基礎論であり、すなわち「学問への道(弁証法編)」である。 具体的な内容に関しては目次を参照してもらうとして、端的には学問形成のための弁証法編である。 ( 『学城』 創刊号 ・南郷継正氏 「巻頭言」 より ) 【第9号】 第1版/2012年/224頁/定価 1,900円 (税別) ※第9号 品切れ A5判/ISBN 978-4-87474-152-8

目次

◎南郷継正  巻頭言 ◎浅野昌充  「生命の歴史」 の歴史Ⅲ ―「個体発生は系統発生を繰り返す」 (ヘッケル) との学説が我々に問いかけたものとは ◎悠季真理  古代ギリシャ哲学、その学び方への招待(8) ◎村田洋一  国家経済 (政治経済) は単なる経済となぜ誤解されているか ◎北嶋  淳  障害児教育の原点を問う 志垣  司  アン・サリバン による ヘレン・ケラー への教育の構造(2) ―サリバンの教育の事実をもとに障害児教育の構造を説く ◎瀨江千史  「医学原論」 講義 (第7回) ―時代が求める医学の復権 ◎小田康友  日本近代医学教育百五十年の歴史を問う(7) ―医学教育論序説 ◎聖  瞳子  医療における理論的実践とは何か 高遠雅志 ―初期研修医に症例の見方、考え方の筋道を説く 九條  静  〈第1回〉 2型糖尿病 北条  亮 ◎城内  進  ピラミッド建造の謎を解く ―時代性を踏まえピラミッドを設計する ◎橘  美伽  「武道空手とは何か、その中で護身武道空手とは どのような 位置づけであるべきか」 の 「小論」 を踏まえた質問に答える (下の1) ―護身武道空手への理解を深め、かつ主体的な人生を生き抜くために ◎南郷継正  南郷継正 講義 『マルキシズム認識論』 (ヨゼフ・ディーツゲン著) とは何か(2) ―ディーツゲンの哲学はなぜ認識論になってしまったのか ◎悠季真理  編集後記