『 学城 』―学問への道 第8号

日本弁証法論理学研究会 編集

吉本隆明氏 (思想)、三浦つとむ氏 (弁証法)、滝村隆一氏 (国家論) などの第一級の論者を擁して二十世紀後半に華と咲きほこった『試行』誌が姿を消して久しい。
そこで私たちは 二十一世紀を迎えたのを機に、新たな学問の登龍門となる学問誌を発刊する。
題して 『 学城 』 である。
第1号は、学問形成のための基礎論であり、すなわち「学問への道(弁証法編)」である。
具体的な内容に関しては目次を参照してもらうとして、端的には学問形成のための弁証法編である。
( 『学城』 創刊号 ・南郷継正氏 「巻頭言」 より )

【第8号】
第1版/2011年/224頁/定価 1,900円 (税別)
A5判/ISBN 978-4-87474-145-0

目次

◎南郷継正  巻頭言 ―大震災の復興計画には文化をも

◎南郷継正  南郷継正 講義  『マルキシズム認識論』 (ヨゼフ・ディーツゲン著)
とは何か
―ディーツゲンの哲学はなぜ認識論になってしまったのか

◎近藤成美 (原筆) 滝村 『国家論大綱』 をめぐって(1)
加納哲邦 (加筆)

◎瀬江千史   「医学原論」 講義 (第6回)
―時代が求める医学の復権

◎悠季真理  古代ギリシャ哲学、その学び方への招待(7)

◎北嶋  淳  障害児教育の原点を問う
志垣  司  アン・サリバン による ヘレン・ケラー への教育の構造
―奇跡を起こさせたものとは何か

◎浅野昌充  「生命の歴史」 の歴史Ⅱ
―『生命の起源』 (オパーリン) の克服によって捉えられた化学進化
の実相

◎本田克也   「生命の歴史」 はいかにして構築されたか(2)
―ダーウィン 『種の起源』 が提起した難問とその論争をめぐって

◎小田康友  日本近代医学教育百五十年の歴史を問う(6)
―医学教育論序説

◎橘  美伽  「武道空手とは何か、その中で護身武道空手とはどのような
位置づけであるべきか」 の 「小論」 を踏まえた質問に答える(中)
―護身武道空手への理解を深め、かつ主体的な人生を
生き抜くために

◎田熊叢雪  武道居合とは何か(6)
―現代武道を問う

◎南郷継正  武道哲学講義 〔Ⅶ〕 第2部
―学問とはいわば世界地図を描くことである (2008年冬期ゼミ講義)