『 学城 』―学問への道 第5号
日本弁証法論理学研究会 編集
吉本隆明氏 (思想)、三浦つとむ氏 (弁証法)、滝村隆一氏 (国家論) などの第一級の論者を擁して二十世紀後半に華と咲きほこった『試行』誌が姿を消して久しい。
そこで私たちは 二十一世紀を迎えたのを機に、新たな学問の登龍門となる学問誌を発刊する。
題して 『 学城 』 である。
第1号は、学問形成のための基礎論であり、すなわち「学問への道(弁証法編)」である。
具体的な内容に関しては目次を参照してもらうとして、端的には学問形成のための弁証法編である。
( 『学城』 創刊号 ・南郷継正氏 「巻頭言」 より )
【第5号】
第1版/2008年/228頁/定価 1,900円 (税別)
A5判/ISBN 978-4-87474-133-7
目次
◎南郷継正 巻頭言 ―学問を志す初学者たちにⅢ
◎瀬江千史 南郷継正 『武道哲学講義』 のヘーゲル論は何を説くのか
―主題は学問構築のための過程的構造論である
◎神庭純子 南郷継正 『夢講義』 は看護のための弁証法と認識論の基礎である
― 『夢講義』 はその上達法をやさしく説いている
◎悠季真理 古代ギリシャの学問とは何か(5)
◎悠季真理 古代ギリシャ哲学、その学び方への招待(5)
◎本田克也 ウィルヒョウ 『細胞病理学』 なるものを問う(3)
瀬江千史 ―研究至上主義は学問への道を断つ
◎小田康友 日本近代医学教育百五十年の歴史を問う(4)
―医学教育論序説
◎志垣 司 障害児教育の科学的な実践論を問う(2)
◎井上真紀 猿猴、月を捉ふ(上) ―悟りへの道を考える(3)
◎田熊叢雪 現代武道を問う〔Ⅰ〕 ―居合とは何か(5)
◎橘 美伽 武道空手(闘う体技)における約束組手の過程的構造
◎南郷継正 東京大学学生に語る 「学問への道」 (3)
―平成十六年、夏期東京大学合宿講義