『 学城 』―学問への道 第22号

日本弁証法論理学研究会 編集 吉本隆明氏 (思想)、三浦つとむ氏 (弁証法)、滝村隆一氏 (国家論) などの第一級の論者を擁して二十世紀後半に華と咲きほこった『試行』誌が姿を消して久しい。 そこで私たちは 二十一世紀を迎えたのを機に、新たな学問の登龍門となる学問誌を発刊する。 題して 『 学城 』 である。 第1号は、学問形成のための基礎論であり、すなわち「学問への道(弁証法編)」である。 具体的な内容に関しては目次を参照してもらうとして、端的には学問形成のための弁証法編である。 ( 『学城』 創刊号 ・南郷継正氏 「巻頭言」 より ) 【第22号】 第1版/2022年/214頁/定価 1,900円 (税別) A5判/ISBN 978-4-87474-198-6

目次

1.南鄕継正:「ヘーゲル哲学〝へ〟の道」、そして「ヘーゲル哲学の道」を私はどう辿りえたのか――『哲学・論理学研究』第二巻(悠季真理)発刊に寄せて 2.悠季真理:哲学・論理学研究余滴(11) ――ヘーゲル『精神現象学 序論』をふまえてアリストテレスの〝運動〟論を考える(2) 3.伊勢谷隆陽:学問構築の「弁証法・論理学の初歩的学び」の実際とは何か(Ⅲ)――〔論理学の基礎学び編(2)〕 4.浅野昌充:生命の起源(誕生)を尋ねよう(3) ――これはイノチはどのようにイノチとなってきたかの物語である 5.神庭純子:現代看護教育に求められるもの(9)――弁証法・認識論から説くナイチンゲール看護論 6.西林文子:カントの「学問への道」「学問の道」を辿るための覚え書(Ⅰ) ――私の哲学への道を拓くべく 7.瀨江千史:「医学原論」講義(19) ――時代が求める医学の復権 8.瀨江千史・小田康友・菅野幸子:新・医学教育 概論(9) ――医学生・看護学生に学び方を語る 9.高遠雅志:人生の夢を叶えるための健康を求めて(2) ――時代が求める予防医療的健康診断を説く 10.池邉修二:医学生の息子へ(2) ――生理学の全体像は大学では学べない 11.佐藤聡志:教育実践の指針を求めて(5) ――小学校教育における六年生の重要性 12.朝霧華刃:唯物論の歴史を学ぶ(10) 13.岩田悠里(訳)INTRODUCTION TO BUDO PHILOSOPHY(6) (南鄕継正他著 英語版『武道空手學 概論』)