『 学城 』―学問への道(ZA-KHEM,sp) 第2号

日本弁証法論理学研究会 編集 吉本隆明氏 (思想)、三浦つとむ氏 (弁証法)、滝村隆一氏 (国家論) などの第一級の論者を擁して二十世紀後半に華と咲きほこった『試行』誌が姿を消して久しい。 そこで私たちは 二十一世紀を迎えたのを機に、新たな学問の登龍門となる学問誌を発刊する。 題して 『 学城 』 である。 第1号は、学問形成のための基礎論であり、すなわち「学問への道(弁証法編)」である。 具体的な内容に関しては目次を参照してもらうとして、端的には学問形成のための弁証法編である。 ( 『学城』 創刊号 ・南郷継正氏 「巻頭言」 より ) 【第2号】 第1版/2005年/240頁/定価 1,900円 (税別) A5判/ISBN 978-4-87474-119-1

目次

◎南郷継正  巻 頭 言 ―「学問とは何か」を問える学者なき時代を憂いて ◎近藤成美  マルクス「国家論」の原点を問う(2) ―ヘーゲルから継承した市民社会と国家の 二重性について ◎加納哲邦  学的国家論への序章(2) ―滝村国家論を問う ◎本田克也  エンゲルス 『フォイエルバッハ論』 にみる、 ヘーゲル哲学の真の学問的意義とは ―自然科学の新時代はいかにして拓かれたか ◎悠季真理  古代ギリシャの学問とは何か(2) ◎悠季真理  古代ギリシャ哲学、その学び方への招待(2) ◎瀬江千史  「医学原論」 講義 (第2回) ―時代が求める医学の復権 ◎諸星史文  学問形成のために問う医学の歴史(2) ―医学史とは何か ◎小田康友  日本近代医学教育百五十年の歴史を問う ―医学教育論序説 ◎北嶋  淳  人間一般から説く障害児教育とは何か ◎横田政夫  近代建築運動における機能主義重視の欠陥 ―機能主義とは何か ◎井上真紀  施身聞偈(悟りへの道を考える) ◎田熊叢雪  現代武道を問う 〔Ⅰ〕 ―居合とは何か(2) ◎南郷継正  武道哲学講義 〔Ⅰ〕 PART3 ―学問としての 「世界歴史」 とはなにか