『 学城 』―学問への道 第23号

日本弁証法論理学研究会 編集

吉本隆明氏 (思想)、三浦つとむ氏 (弁証法)、滝村隆一氏 (国家論) などの第一級の論者を擁して二十世紀後半に華と咲きほこった『試行』誌が姿を消して久しい。
そこで私たちは 二十一世紀を迎えたのを機に、新たな学問の登龍門となる学問誌を発刊する。
題して 『 学城 』 である。
第1号は、学問形成のための基礎論であり、すなわち「学問への道(弁証法編)」である。
具体的な内容に関しては目次を参照してもらうとして、端的には学問形成のための弁証法編である。
( 『学城』 創刊号 ・南郷継正氏 「巻頭言」 より )

【第23号】
第1版/2024年/212頁/定価 1,900円 (税別)
A5判/ISBN 978-4-87474-202-0

目次

巻頭言  南鄕 継正
―ヘーゲル哲学「高貴な精神の系列と思惟的理性の英雄たち」への提言

1 ヘーゲルへの私の歩みと
ヘーゲルの思弁・概念・形而上学を説く
―『〝夢〟哲学原論〔綱要〕』への余録的プロローグ〔Ⅰ〕
南鄕 継正

2 南鄕継正 最新 武道哲学講義
―我々の流派が目指すべき真の武道空手の内実とは
(原筆)北條 翔鷹
(編集)新井 史子

3「国家とはどういうものか」を大学初級生に〔Ⅰ〕
加納 哲邦

4 哲学・論理学研究余滴(十二)
―ヘーゲル哲学完成への道を歩くために「学問形成に関わる論理学の必須地図基本用語」をどのように理解していくべきか
悠季 真理

5 現代看護教育に求められるもの(十)
―弁証法・認識論から説くナイチンゲール看護論
神庭 純子

6 カントの「学問への道」「学問の道」を辿るための覚え書〔Ⅱ〕
私の哲学への道を拓くべく
西林 文子

7 臨床医学(原理編)への第一歩
―医学教育と医療の骨子の原点からの生成発展
小田 康友

8 医療実践学への道(一)
―医学生・研修医に症例の見方、考え方の筋道を説く
聖  瞳子
高遠 雅志
九條  静
北條  亮
伊勢谷隆陽

9 新・医学教育概論(十)
―医学生・看護学生に学び方を語る
瀨江 千史
小田 康友
菅野 幸子

10 人生の夢を叶えるための健康を求めて(三)
―時代が求める予防医療的健康診断を説く
高遠 雅志

11 教育実践の指針を求めて(六)
―小学校教育における六年生の重要性
佐藤 聡志

12 唯物論の歴史を学ぶ(十一)
朝霧 華刃

〔付・コラム〕 南鄕継正『〝夢〟哲学原論〔綱要〕』に想う
国東 彰

13 INTRODUCTION TO BUDO PHILOSOPHY(7)
(南鄕継正・朝霧華刃・神橘美伽著 英語版『武道空手學概論〔新世紀編〕』(7)

編集後記
悠季 真理