『 武道空手學 概論〔新世紀編〕』―新世紀 武道空手學講義(選書版)

南郷継正・朝霧華刃・神橘美伽 著 本書は、未来に希望を持って生きたい中学、高校、大学の生徒・学生に武道空手の道程への入門である護身用として説く講義であり、未来に向かう若者の護身としての武道空手の上達を図っていくために、大きく 二つの講義が組まれている。 一つは、護身としての武道空手がまともに上達するために必要な一般教養的講義であり、もう一つは 読者の大きな未来が見事な自分の人生になるように、身体の発達は当然として、学力というより学的知能である頭脳活動が大きく働くようになることを願っての講義である。 著者たちは、未来に大きく羽ばたくために護身としての武道空手を!と志す読者の熱意ある学び(読み込み)を心から願っている。 ■現代社白鳳選書 109 ■ 第1版/2016年/四六判/288頁 ■ 定価 1,800円 (税別) ■ ISBN 978-4-87474-176-4

目次

■ 第1部  本講義は頭脳、身体、精神の創り方とその向上への道を説く 第1章 人間の身体とは何か 人間の頭脳とは何か 1 頭脳活動を見事にするための条件とは 2 武道空手の上達如何は頭脳活動のあり方によって決まってくる 第2章 桃太郎のお話は、入門から上達への道である 1 桃太郎のお話の中に見て取るべき論理とは 2 武道空手技法修得の一大論理を説く 第3章 入門への道 ――武道空手に興味を持つ人に 1 人生において武道を学ぶ意義は何か (何故武道なのか) 2 武道の学びは人間としての真の主体性確立のために 3 武道は武技を駆使しての生命を賭けた勝負の道である 4 武道と右翼・黒のイメージ・神仏との関係 5 現在はどんな武道が存在しているのか 第4章 上達への道 ――初心者・指導初心者のために 1 学び方=上達の方法が何故必要なのか (1) 武道にも学び方は存在する (2) ベテランの先生の教育方法を問う (3) 頭脳活動 (アタマの働き) とは何か (4) 武技の本質の構造を説く (5) 武道界の指導者と駄目人間との関係 (6) 大秀才的人間の自負心と忘れっぽさについて (7) 短絡的発想は過去を忘れることから起きる (8) 武技は 「創る技」 と 「使う技」 の二重構造である 2 武技の創出の道 ――どう学んだら上達するのか (1) 目的を持つ意義の大切さを忘るべからず (2) 武技そのものの学び方 (3) 三の段階への疑問に答える (4) 武道の土台の二義の一義は、土台創出にある (5) 武道の土台の二義は武技を使う土台の創出にある (6) 武道の土台の創り方を真に学ぶには (7) 武道の土台は上体技ほどには正確でなくてよい 3 技の使い方の道 ――どう学んだらより強くなれるか (1) 現代的柔道の二つの欠陥を説く (2) 足の武技たる運足=足進法とは一体何か (3) 武技の軽やかさは大敵と心得るべし (4) 人間体と武道体の二重構造とは 第5章 特別編・上達への道 ――達人を志す諸君に 1 生命の歴史を踏まえることで可能となった達人への上達の過程 2 闘いの場で 「たたらを踏む」 ことの致命的欠陥とは 3 自分の強さを発揮して勝ち続けていくと実力が落ちていく 4 勝つ (倒す) 練習ばかり繰り返すと身体の構造が歪んでいく 5 スローモーション的動きでの修練で培われるものとは 6 スローモーション的動きでの修練の過程的構造を説く ■ 第2部  武道空手修練方法 第1章 修練の道標 (どのように修練していくのか) 1 武道を護身として学ぶ意義 2 何故武道空手を護身として学ぶのか 3 「挨拶」 と 「気合」 「稽古衣」 は武道空手上達の始まりである 4 しごきと武道空手 5 怠け心と武道空手 6 愚図と武道空手 7 空手流派の違いについて 第2章 武道空手 1 武道の勝負とは何か 2 武道空手の勝負の構造 3 我が流派における武道空手の修練体系とは 4 武道空手の武技修練概説 5 武道空手の段級の基準 第3章 武道空手技 1 武道空手技一般 2 武道空手における各武技の区別と連関 3 武道空手技の二重構造を説く 4 武道空手の武技の創り方 第4章 武道空手の土台 (立ち方) 1 武道空手の土台 (立ち方) ――概説 2 武道空手の土台 (立ち方) の構造 3 武道空手における最も基本的な土台とは 4 武道空手における土台 (立ち方) の一般的な検討 5 基本武技修練に関わる土台 (立ち方) の種類及び方法 第5章 武道空手の闘う間合とは 1 武道空手の闘う間合とは何か 2 武道空手の闘う間合の武技化 3 武道空手の闘う間合の個別的修練 4 有効間合を武技化するための階級に応じた修練過程 第6章 防禦武技 1 防禦武技とは何か 2 防禦武技の修得過程 3 防禦武技の種類及び方法 第7章 攻撃武技 (含武技化部位) 1 攻撃武技とは何か 2 攻撃武技の修得過程 3 攻撃武技の種類及び方法 第8章 武技運足法 (土台の移動) 1 武技運足法とは土台の移動、すなわち武技としての足の運びである 2 武技運足法の修得過程 3 基本的な武技運足法の種類及び方法 第9章 武技修練組手 1 武技修練組手一般を説く 2 レベルに応じた武技修練組手の目的 (理念) を説く 3 武技修練組手の初級から上級 (茶帯) への種類及び方法 【 第1段階 】 基本的武技修練組手 【 第2段階 】 実戦的武技修練組手