『 学城 』―学問への道 第7号
日本弁証法論理学研究会 編集
吉本隆明氏 (思想)、三浦つとむ氏 (弁証法)、滝村隆一氏 (国家論) などの第一級の論者を擁して二十世紀後半に華と咲きほこった『試行』誌が姿を消して久しい。
そこで私たちは 二十一世紀を迎えたのを機に、新たな学問の登龍門となる学問誌を発刊する。
題して 『 学城 』 である。
第1号は、学問形成のための基礎論であり、すなわち「学問への道(弁証法編)」である。
具体的な内容に関しては目次を参照してもらうとして、端的には学問形成のための弁証法編である。
( 『学城』 創刊号 ・南郷継正氏 「巻頭言」 より )
【第7号】
第1版/2010年/224頁/定価 1,900円 (税別)
A5判/ISBN 978-4-87474-138-2
目次
◎南郷継正 巻頭言 ―学的研鑽を大志となす人々に
◎瀬江千史 「医学原論」講義(5)
―時代が求める医学の復権
◎悠季真理 古代ギリシャ哲学、その学び方への招待(6)
◎北嶋 淳 人間一般から説く障害児教育とは何か(3)
―障害児教育の科学的な実践理論を問う
◎浅野昌充 「生命の歴史」の歴史Ⅰ
―ダーウィン進化論が 「生命の歴史(生命史観)」 構築に果た
した役割
◎本田克也 ウィルヒョウ 『細胞病理学』 なるものを問う(4)
瀬江千史 ―研究至上主義は学問への道を断つ
◎小田康友 日本近代医学教育百五十年の歴史を問う(5)
―医学教育論序説
◎横田政夫 「超高層住宅」は人間にとって快適な住まいか
―「超高層住宅ブーム」を問う
◎本田克也 「生命の歴史」はいかにして構築されたか(1)
―ダーウィン『種の起源』が提起した難問とその論争をめぐって
◎井上真紀 猿猴、月を捉ふ(下) ―悟りへの道を考える(4)
◎橘 美伽 「武道空手とは何か、その中で護身武道空手とはどのような
位置付けであるべきか」 を踏まえた質問に答える(上)
―護身武道空手の理解を深め、 かつ主体的な人生を生き抜く
ために
◎南郷継正 武道哲学講義 〔Ⅵ〕 学問とはいわば世界地図を描くことで
ある (2008年冬期ゼミ講義)