『 看護の生理学(2) 』―人間をみる看護の視点

薄井坦子・瀨江千史 著

看護婦が看護的な判断を高めるために必要としている生理学は、細分化された医学的な「ヒトの生理学」ではなく、看護の専門性に導かれた、常に対象の全体性を生活との関連性において的確に把握するための「人間の生理学」である。

本書は、主として編集部からの質問に著者たちが回答、説明するという形を採っている。

また本書は、図版中心に組まれた 薄井坦子著 『ナースが視る人体』(講談社・1987)を文章で説明した、いわば記述篇である。

【第2巻】
■現代社白鳳選書 22
■第1版/2001年/224頁
■定価 1,500円 (税別) ■ISBN 978-4-87474-102-3

目次

【第2章】 内部環境の調整(腹部臓器のはたらき)

第1節 人間にとって内部環境とは何か

1.生命体にとって内部環境とは何か
2.人間にとっての内部環境の特殊性

第2節 人間にとって肝臓とは何か

1.「生命の歴史」にみる肝臓の発展
2.人間の肝臓の構造
3.人間の肝臓のはたらき

第3節 人間にとって腎臓とは何か

1.「生命の歴史」にみる腎臓の発展
2.人間の腎臓の構造
3.人間の腎臓のはたらき
4.人間の膀胱と排尿のしくみ

あとがきに代えて ―弁証法を学ぶことを具体的に論じる