『 ナイチンゲール言葉集 』―看護への遺産

薄井坦子 編訳

F.ナイチンゲールの論文集である『ナイチンゲール著作集・全3巻』(現代社)から取り出した珠玉の言葉を、どの章をとってもナイチンゲールの頭脳に形成された疾病観・健康観・看護観などの構造が浮かび上がってくるよう12章に配列構成。
看護職者だけでなく、病気と健康に関心を寄せるすべての人々に読まれることを念頭に置いて、本書は編集されている。

■ 現代社白鳳選書 16
■ 第1版/1995年/四六判/168頁
■ 定価 1,456円 (税別) ■ ISBN 978-4-87474-086-6

目次

【第1章】 病気とは何か・健康とは何か

―病気とは健康を妨げている条件を除去しようとする自然の働きである

【第2章】 看護とは何か

―看護という新しい芸術であり新しい科学でもあるものが創造された

【第3章】 病人の看護について

―病人の看護、この芸術を「本来の看護」と呼ぼう

【第4章】 健康の増進と疾病の予防について

―健康の法則がすべての人に共通に働いている

【第5章】 看護婦について

―看護は《自分がどのような人間であるか》にかかっている

【第6章】 看護婦の訓練・教育について

―訓練とは、看護婦に神が健康と病気をどんなふうに創られたかを教えることである

【第7章】 医師と看護婦の役割について

―医師は生きる力を患者に供給するようにと処方する
そして看護婦がそれを供給する

【第8章】 病院について

―病院の第一の必要条件は、病人に害を与えないことである

【第9章】 地域看護について

―地域看護婦は、まず看護しなければならない

【第10章】 看護管理・マトロン・シスターについて

―管理を書物で教えることは不可能である。しかし…

【第11章】 自然の法則・神の法則について

―実践の伴わない理論は看護婦に破滅をもたらす

【第12章】 ナイチンゲールの夢・看護婦の夢

―私たちは今、看護の入口に立ったばかりである