『臨床看護の本質 』―患者援助の技術―

E.ウィーデンバック 著  外口玉子・池田明子 訳

本書は、臨床看護に固有な技術(Art)を明らかにするために、看護婦-患者関係のなかで行われている援助の技術に焦点をあてて展開されている。

それは「援助する」という観点から臨床看護の本質に迫ろうとする試みであり、臨床看護の現実から眼を離さずに、その概念のひとつひとつを丹念に吟味し、
定義し直し、土台から組み立てようとする著者の真摯な姿勢がうかがわれる。

■ 改訳第2版/1984年/A5判/上製本/160頁
■ 定価 1,800円 (税別) ■ ISBN 978-4-87474-034-7

目次

1. 患者および患者の<援助へのニード>

2. 看護婦 ―看護婦の思考と感情および責務

3. 目的と哲学 ―臨床看護の<意義>とその<方法>

4. 実践 ―臨床看護とは何か

実践の核心
実践の諸側面
実践を構成している要素

5. 技術 ―臨床看護における<どのように>

看護行為の3つのタイプ
援助の原理
<熟慮された行為>と<看護実践の構成要素>との関係

6. 臨床看護の枠組み

臨床実践のいくつかの限界
看護実践を支えるもの
前進への鍵(研究)

7. 再構成 ―看護事例を分析する一手段

8. 臨床看護におけるデモンストレーション能力の評価

[付録] アメリカ看護協会の専門看護婦道徳律
アメリカ看護協会による看護の業務の定義